原発性腋窩多汗症の治療
わきの下に過剰な汗が出て、服の汗じみや着替えなど、日常生活に支障が生じている状態を「原発性腋窩多汗症」といいます。
当院では、まず症状や年齢、皮膚の状態、持病、使用中の薬などを確認します。症状に応じて、外用抗コリン薬やボツリヌス毒素注射をご提案します。
エクロック®ゲル5%
エクロック®ゲル5%は、原発性腋窩多汗症に使用する保険適用の塗り薬です。
汗を出す指令が汗腺に伝わるのを抑える「抗コリン薬」に分類されます。
通常は1日1回、専用のアプリケーターを使用して両方のわきに塗布します。薬剤に手で直接触れにくい容器になっています。
当院では、原則として12歳以上の方を対象に処方しています。
エクロック®ゲルが向いている方
- 毎日、簡単に塗布できる治療を希望する方
- シートタイプよりもゲルタイプを希望する方
- 薬剤に直接触れにくい方法を希望する方
- わきの皮膚に強い湿疹や傷がない方
ラピフォート®ワイプ2.5%
ラピフォート®ワイプ2.5%は、原発性腋窩多汗症に使用する保険適用のシート状外用薬です。
個包装された不織布を使用して、1日1回、両方のわきを拭くように塗布します。
当院では、原則として9歳以上の方を対象に処方しています。
使用後は必ず手を洗い、薬剤をつけた手で目をこすらないように注意してください。
ラピフォート®ワイプが向いている方
- シートで拭く方法を希望する方
- ゲルを塗ることが負担になる方
- 持ち運びやすい個包装の薬を希望する方
- 9歳以上で、わき汗により生活上の支障がある方
一方の薬で皮膚刺激などが生じた場合には、使用方法の確認や、ほかの治療への変更を検討します。
成人の重度のわき汗に対するボトックス®治療
外用薬による治療を行っても十分な改善が得られず、わき汗によって日常生活に大きな支障がある成人の方には、ボトックス®注用による治療を検討します。
ボトックス®注用は、A型ボツリヌス毒素製剤です。
神経から汗腺へ伝わる発汗の指令を一時的に抑えることで、わき汗の量を減らします。
保険適用となる方
保険診療でのボトックス®治療は、次の条件を満たす方が対象となります。
- 原発性腋窩多汗症と診断されている
- 症状が重度である
- 成人である
- 外用療法などを行っても効果が不十分である
- わき汗によって日常生活に大きな支障がある
- ボトックス®治療に対する禁忌がない
診察時には、汗のために日常生活がどの程度妨げられているかを確認し、重症度を判定します。
希望するだけで全員が保険適用になるわけではありません。
治療方法
汗が多く出ている範囲を確認し、片方のわきにつき複数箇所へ少量ずつ皮内注射します。
通常、片方のわきに50単位、両わきで合計100単位を使用します。
治療後の効果には個人差がありますが、一般的には数か月間の発汗抑制が期待できます。効果が弱くなった場合には再治療を検討できますが、一定の投与間隔を空ける必要があります。
ボトックス®治療の注意点
注射部位の痛み、赤み、腫れ、内出血などが生じることがあります。
また、治療したわき以外の部位で汗が増えたように感じることがあります。
ボトックス®治療を受けられない、または慎重な判断が必要となる場合があります。
- 妊娠中または妊娠している可能性がある
- 授乳中
- 神経や筋肉に関する病気がある
- ボツリヌス毒素製剤でアレルギーを起こしたことがある
- 一部の抗菌薬や筋弛緩作用のある薬を使用している
- 注射部位に感染や強い炎症がある

- 所在地
- 東京都品川区中延5-2-2
ザ・パークハウス品川荏原町 2F - アクセス
- 東急大井町線 荏原町駅直結
浅草線 中延駅、池上線 旗の台駅からも
通いやすい立地です。 - TEL
- 03-6426-1803








